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兄弟は相続人になれるの?

2024/02/02

兄弟の誰かが亡くなった場合、自分も相続人になれるのだろうかと気になる方も多いでしょう。
そこで今回は、兄弟は相続人になれるのかどうかについて見ていきます。

▼兄弟が相続人になるケース
兄弟が相続人になるケースとは、どのような時なのでしょうか。

■被相続人の家族構成
兄弟が相続人になるケースのポイントは、亡くなられた方、つまり被相続人の家族構成にあります。
というのも、被相続人の遺産を相続するには順番が定められており、最初に相続権を有するのは配偶者及び直系卑属だからです。

直系卑属(ひぞく)とは、被相続人の直系の子供のことで、孫も含まれます。
兄弟は亡くなった方と血のつながりはあるものの、法律上は直系卑属には含まれないことから、相続順位は後回しです。
したがって被相続人が結婚していない場合に、相続人としての権利が回ってくると考えられます。

■直系卑属が誰もいない時
結婚はしたものの、直系卑属に当たる人が誰もこの世に存在していない時も、兄弟が相続人になるケースです。
もともと子供がおらず、配偶者も先に亡くなっている場合は直系卑属が存在しません。
そのため、相続権は次なる順位である直系尊属へと移ります。

直系尊属に該当するのは被相続人の親と祖父母ですが、被相続人の年齢によってはすでに亡くなられていることがほとんどです。
この時点で、ようやく相続順位第3番目に当たる兄弟に相続権が回ってきます。
血のつながった兄弟とはいえ、それぞれ結婚して家族を持っているなら、兄弟が遺産相続人になる可能性はかなり低いと考えておくといいですね。

▼まとめ
兄弟が亡くなった場合、血のつながりの濃さを考えると、兄弟が相続人になるのは自然なことに思える方もいらっしゃるでしょう。
けれど、法律における相続順位は3番目と、かなり後になります。
当事務所では兄弟間での相続に関するご質問やお悩みを承っておりますので、まずはお問い合わせください。